異文化交流 フランス人取説
今日のブログは、ちょっと長めです。
相手はフランス人だと分かっているのに、私の中でついつい日本人感覚で対応してしまった失敗談です。
外国人と接する際にご参考になればと思います。
私とあるフランス人女性Vとは、知り合い以上、どちらかというとお友達の関係性で、サロンのお客様でもあります。
サロンの予約は、ウェブ予約を推奨し、キャンセルする際も、ウェブにてキャンセルして頂くようご案内してます。
女性Vの予約が入っていたある朝、彼女から電話が…。
女性V「1週間前程、サロンの留守電話にメッセージを残したけど、今日は行けないの。」
私 「あっ、そうなんですね。予約キャンセル件、了解しました?今、私1人でちょっと立て込んでいるので、後程お電話しますね。」
実は、私、前の日にこの女性にあげるお寿司の巻物(家族5人分)を用意していたのです。
お昼休憩の時に、この女性Vへメールを入れ、「よかったらサロンへ巻物を取りに来て頂けないでしょうか?」とお願い。
彼女の自宅とサロンは車で10分程の距離。
女性Vと電話も繋がり、「今から友人の旦那さんの葬儀に出かけるけど、多分18時半には、サロンへ取りに伺えると思うわ」と。
さて、時間は18時半。
この日は仕事が早めに終わり、待てど暮らせど彼女は来ない。10分経過、15分経過してもなしのつぶて。
もしかしたら携帯の充電切れもありうるから、19時まで待つことにしよう。
連絡しないような人では決してないので、おかしいと思いつつも待ち続け、電話も入れます。
19時になっても来ないので、待つのを諦め帰宅しました。
帰途、19時半過ぎに女性Vから留守番電話が…。
「友人の悲しみに寄り添っていたら、すっかりこんな時間に。時間の経過を忘れてしまい…本当に申し訳ない。ごめんなさい。」
心からの謝罪を受け、メールで「お気持ちわかります。どうぞお気になさらないで下さい」とお伝えしました。
彼女の立場にしてみれば、1週間前にキャンセルの電話を入れている。大切な人が悲しんでいるのに、寄り添ってそばにいるのは当然の事ではないか…。
一部始終の話を聴いてもらった彼から、
彼 「そもそも僕だったら、巻き寿司なんて作りはしない。し過ぎ。相手は日本人じゃなく、フランス人だからね」
そう、フランス人。
フランス人は、フランス人の事をよーく分かっています。
更に、続けて言われます。
彼「他のマダム(お客様)に貸した本だってそう。メールしたのにメールの返信すら来ないでしょ。僕だったら、まず貸さない。」
優しくていい人、ちゃんとしてるからとこちらが勝手に判断しても、そこには、大きな温度差、感覚の違いが存在します。
日本人のような、生真面目な性格やきめ細かい心配りとは程遠く、悪気なくザッとしており、ルーズ。いい意味でも悪い意味でも、とても自分勝手な人達なのです。
フランスにいる限り、このような事に否が応でも遭遇します。
私も日本人だから、日本人のアイデンティティーを失うような人にはなりたくない。
だったら、どうするか?と考えると、いちいち「何で⁇」と疑問に思ったり、腹立てたりする事自体が無駄なのです。
もう余計なことはしない、また同じような事をされたとしても、さらりと受け流し出来る鈍感力が必要だと。
そのへん、フランス人の彼を見ていると、対日本人の私に対する対応、対日本人の家族に対する対応、フランス人との付き合いにおいても、微妙なさじ加減で、上手に当たり障りなくこなしています。
そして、このような事があっても、私はフランス人女性Vのことは、今も変わらず好きです。それは、忖度なしの彼女の優しさを知ってるからです。
家庭菜園の様子
下の写真は、そら豆の苗です。
彼が手作り垣根を追加してました。
2箇所目
下の写真は、にんにくです。
拡大しないと見えにくいですが、やっと芽が出てきました。
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