気難しい96歳の義理の伯母
フランスの一部の地域で、明日2日より、夜間外出禁止措置時刻が変更となり18時から翌朝6時となります。
私が住むナントは20時以降の外出禁止で該当しませんが、夜18時だとまた経済活動も難しくなってきます。
ところで、元旦の今日は、96歳の義理の伯母のお誕生日でした。
96歳になっても、施設へは断固として入居せず、一人暮らしを貫いています。
施設に入ったところで、様々な方々へ不快な思いをさせてしまうので、本人の希望通り、一人暮らしが一番適していると、義理の父をはじめ、私達も思うのですが…。
以前、転倒して入院した際「施設に入る」ような事を本人自ら口にしたので、全てお膳立てしたのです。
けれど、最後の最後で反故にされました。
なので、昔も今も変わらずアパートで一人暮らしをしております。
勿論、ホームヘルパーさんが毎日2時間程来てくださり、お世話をして下さいますが、96歳にもなると気力、体力と共に衰えが否めません。
軽い鬱の症状と軽度の老人性痴呆症も出ています。
かなり気難しい性格が災いし、自分が気に入らないと、ホームヘルパーさんですら追い返したりする人なのです。
病院に入院した時もそうですが、必ず取説要注意人物として名が挙がる人です。
先週から毎日のように彼の携帯電話にホームヘルパーさんや、上の階に住むマダムから電話が入っていました。
元旦の今日も、ヘルパーさんから「朝支度をしようとしない。甥っ子のあなたと話したいそうです。」と電話があり、
彼 「お誕生日おめでとう‼︎ そして明けましておめでとうございます。」
伯母 「私、年を取ったわ。」
彼 「お昼過ぎに会いに行くから、ちゃんと着替えておいてね。」
お昼過ぎ、私達はご挨拶も兼ね訪ねて行きました。
伯母の一人暮らしのアパートは、要介護の人が住むような作りにはなっていないのです。
彼は、義理の父が使用していた手すりをトイレへ設置し、私は2ヶ月ぶりに爪の手入れをしました。
義理の父は、人の意見に耳を傾けますが、伯母は「必要ない」と言って、全て自分の判断で決めてしまうきかんぼうなのです。
伯母は、リモコンでテレビを消した後、必ずテレビの電源を切ろうとします。←する必要がないと言っても聞く耳を持ちません。
その場所で何度も転んでいるにもかかわらず、続けるのです。
なかなか習慣を変えるのは難しいようです。
彼 「する必要がないと何回も言ってるけど、聞かないでしょ。父(伯母の弟)も同じように電源消して転んだよ。だから、もうしなくなった。」
伯母 「そうなの?電源消さなくていいとは知らない。」
私 「いやいや、彼は何度も言ってますよ。」
伯母 「ちょっと、黙ってよ」
彼「電源消して転んでもよかったら、もう好きにすればいい。あなたが決める事だから」
私 「電源消すと、転ぶ危険性があるからしない方がいいですよ。転んだら、病院行く事になるし、施設に入ることにもなるし…」
伯母 「そして、最後は墓場よね。」
私 「ここにずっと住んでいたかったら、しない方がいいですよ。」
このような会話の時は、老人性痴呆症が入っているのを疑いたくなるくらい、皮肉な笑いが出来るのです。
彼 「じゃ、そろそろ失礼しようかなぁ」
伯母 「もう帰るの?1年に1回しか会わないようにならないでね。」
ホント大袈裟な。なかなか一筋縄ではいかない96歳の少女なのです。
90歳を過ぎると、1年の差が更に大きくなる様に感じます。もうすぐ93歳になる義理の父は、施設で生活していますが、人と交わり社会性が保たれています。
伯母のように年取っても気難しいままの人では、なかなか生きてゆく事が困難なようです。
世代の違うお友達を持ち、人に慕われ、愛され、社会と交わり続けて行くことの大切さを痛感するこの頃です。
31日のお食事です。
今回ほ、ナントで美味しいと言われてるお惣菜屋さんの品々です。
食前のおつまみ
前菜
フォアグラ 半分
パテも2人で分けます。
サーモンと魚介のカネロニ
伊勢海老とホタテのリゾット
この後、デザートまで食べています。
0コメント