フランスにもある本音と建て前
日本と比べ、ハッキリ物を言うフランス。
そんなフランスでも、必ずしも皆が皆、ハッキリ、ストレートに物を言うわけではありません。
本音と建て前が存在します。
義父は、3年前に妻に先立たれた90歳の男やもめです。なので、お食事は、お肉屋さん兼お惣菜屋さんへお願いしています。
配達はしてくれないので、私達が週に2度取りに行きます。
ある日、新お女将さんの自家製デザートが入っていました。
味にうるさい義父にとって、その味は全く好みではありません。
後日、興味津々で、息子の彼は、どうやってこのデザートを断るのかなぁ?と様子を伺っていたところ、
お女将さん、「どうでしたか?」
彼、「よく、出来てましたよ。ただ、母が日頃作っていたレシピの味とは、全く違ったので…。父は、母の味に慣れ親しんでいるから。」
女将さん 「そうよね、それぞれのレシピの味があるものね。」
退店後
私 「あんな優しい言い方だと、絶対、理解していないよ。そこまでの機転は利かないかも。」
1週間後
案の定、懲りずにそのデザートが入ってました。
やっぱり、分かってなかったかぁ。。。
数日後
私がミュリエル(仲良しのスタッフ)に、
私「あのデザートは、父が好きじゃないから、入れないでね」
ミュリエル「えっ、リ オレ好きじゃないの?」
私 「好きよ。でも、これじゃないみたい」
ミュリエル、全てを分かっている顔。
相手を傷つけない遠回しな表現の仕方は、確かに存在します。
特に、店頭での会話は、他のお客様も耳を傾けています。
彼の表現は、あの場では最適でしたが、この微妙なニュアンスを相手が理解出来るかどうか…。
そう言った場で、察知できる能力って一体何でしょう。
私も接客業。
微妙なニュアンス、温度差に気をつけなければと思った次第です。
いゃ〜難しい。
居間に飾っている観葉植物の一部です。
この鉢が好きなのです。↓
フランス風 エセ盆栽↓
このシリーズの植物が好きなのです↓
日当たりに恵まれ、一層元気になりました↓
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